Ver.18.0
小学生の頃、大人というのはミスをしない存在だと思っていた。
忘れ物をしたりだとか、道で躓いたりだとか、とにかくそういう…言ってしまえば“ダサいこと”は絶対にしない存在だと思っていた。
あと頭は勝手に良くなって、身長は勝手に伸びると思っていた。
…現実がそう甘くないと知ったのはいつのことだろう。
さて、今日で18歳。
この0:00を境に何かを一段登った気分が全くしていない。忙しくてそれどころでないか、歳のせいか、子供の頃はこの瞬間を今か今かと楽しみにしていたのはもう過去の話みたいだ。
だから、いわゆるところの“大人の階段”なんてのはウソで、実際は“大人の上り坂”となんだと思う。
これといって段差はなく、踊り場もなく、ただ緩やかな坂を登って気づいたら今の場所にいる、そんな感じ。
今日から選挙に行ける。TSUTAYAのあののれんの向こう側に行ける。一応免許ももう取れるし結婚もできるらしい。
けれどもお酒はまだ飲めない。成年年齢が18歳になるのはもう少し先のことらしい。
高校はもうすぐ卒業だが、まだ大学生活が待っている。まだまだできないことだらけである。
子供の頃、いや、つい最近まで18歳に何かとあこがれていたような気がするが、まだまだ大人というには早すぎると気づいてしまった。
また、20歳の誕生日にも同じようなことを言うのだろうか。
ではでは、長々と書く余裕も語彙もないので、手短に、こんなところで終わろうと思う。
いつか自分が「そろそろ流石に大人になった気がします。」と言う日が来ることを楽しみにして。
この文章は、盛岡デミタスさん(https://twitter.com/M_demitas)主催のアドベントカレンダー「ごった煮」の12月13日の記事です。