謎解き公演の「謎解き」以外の可能性の話
この前のお話
に続いて、
今度は謎解き公演における「謎解き」以外の可能性についての話をしましょう。
ちなみにこの記事に出てくる「謎解き」というのは狭い意味での謎(上記事参照)という意味で、つまりパズル的な謎以外の方法でも謎解き公演は成立するのかどうか、という話です。
1.公演の仕組み
とりあえず謎解き公演の流れを簡略化してみると大体はこんな感じになるでしょう
イントロ~緊急事態発生!
↓
成功条件の提示
・脱出してください
・生きてください
・助け出してください
…等々
これらはほとんど「なんとかして」○○してくださいという形で提示される
↓
ゲームスタート
☆「なんとかする」方法を探るための情報集め
(一般的にはここで「小謎を解く」と「情報が集まる」というが繰り返される)
↓
最後に手に入れた情報を使って推理
上記事でも言ったように自分は謎解き公演というのは推理が本質であるとしているので、理由もなく閉じ込められるようなものについては今回の話の対象外になります
今回話したいのは☆のパートについて。
上にも書いてあるように基本的に「謎解き」をすることで推理するための情報を手に入れるパートなんですけど…
最近こじらせてしまったせいで「なんでこの場においてその言葉が出てくるの?」「なんでパズルを解くと物語が進むの?」なんてことを考えるようになりました。
この話はまた詳しく書きたいと思うのですが…
どうにもリアルな体験を削がれている気がするのです。
2.「謎解き」以外の可能性の話
じゃあ、体験をよりリアルなものにするために、「謎解き」以外の手段は考えられませんか?という話です。
で、
実は、
その可能性を探っていく参考となるものがあったんです。
それも一般に謎解き公演と呼ばれるものだけではなく、それ以外のコンテンツにも。
自分の数少ないゲーム歴から絞り出したものになりますが、以下にあげるコンテンツは情報を集めて推理する体験を「謎解き」以外の方法で行っていると思っています
・いわゆるアジト型公演…探索
似たものとして挙げるなら古代遺跡等の研究なんてのは発掘なくして始まりません。とすると、ある意味では謎を解く(=推理する)ための情報集めとしては本質に近いものとも言えるのでしょうか。
・Φさん…会話
ある意味では事情聴取や探偵の聞き込みに近いものとも捕えられます。「パズルを解いたら情報が出てくるなんておかしい、情報は人が知っているものだ!」と考えてみると、実際の登場人物と会話して情報を得るというのはとてもリアルな体験ですよね。
・TRPG…探索(シミュレーション)✕運(ダイス)
ゲームの作りこみ度やGM(ゲームマスター)の技量に左右はされてしまうけれど、自由なことなんでもやっていいというのは現実世界ではもちろん、ゲームであってもなかなかできない体験です。
・推理小説…文章
パズルを解く必要などなく、捜索・探索や聞き込みは登場人物がやってくれ、読めば入ってくるたくさんの情報の中から自分で推理して真相に辿り着く。非常に簡潔な推理体験といえるでしょう。
…どうでしょうか。
この記事、結局何が言いたいのか自分でもわからずなかなか書き上げられなかったのですが、問題提起だけでもするのはアリなのではと思い公開しちゃうことにしました。
ということで今回はここまでです。
謎解き公演の新しい可能性が少し見えてきたような気がしませんか?
では。